My Stuff – 僕のレコーディング環境記③

当時のシングルトラック(要するにカセットデッキでの録音)からすると、4トラックのMTRは可能性の広がる逸品でした。

ただ、それ以前にPCでの打ち込み(Rolandのミュージ郎)を経験しており、すでに多重演奏表現(無駄に)の楽しさを知っていた為、どうやって重ねていくかは悩みの種でした。

4トラックの内3トラックまで録って空いてる1トラックにミックスして録音し、空けた3トラックの内2トラック使って、ミックスした1トラックと先の2トラックを1トラックにミックス、なんてやってました(これだとモノラルになる)。

録音自体はその他の機材もそこそこだったので、クオリティは妥協出来るんだけど、その後のミックスは、至難の技でした。
というのも、もしミックスのミス(例えば音のバランスとかね)をしてしまい、その後で再ミックスしたくても、元のトラック消しちゃってるから、その時点でモチベーションが急降下。やり直しする気が起きなくなります。

そこで、やはり力を入れだしたのは打ち込みだったのです。

つづく