My Stuff – 僕のレコーディング環境記④

僕が曲を作り始めたのは、現在のように歌モノでは無く、インストルメント(僕は音モノと言っている)からだった。

歌うことは好きだったけど、作るとなると敷居が高い気がしてたし、当時は映画やドラマ音楽が大好きだったので、ピアノ曲とか、ちょっとしたオーケストラ風楽曲とかをPC-9801RA21にインストールしたRolandのミュージ郎と言うソフトウェアとSC-55mkⅡと言う音源モジュールでぽちぽちとやっていた。

(その当時の曲の殆どはデータの移行に失敗し、かろうじて生きながらえた数曲はアルバムに入れました。)

そして、YAMAHAのMTRを手に入れてから、トラックやりくり問題を解消するために歌モノの打ち込みを開始した。

最初は、クオリティも低いし、オリジナルなんて作れっこ無さそうだから、と、色んなバンドスコアを打ち込んで、ドラムやベースの強弱やギターのリフ等がそれっぽく聴こえるように試行錯誤した。

数ヶ月それをやり、ようやく目処が自分の中で立ったところで初めて作った曲、それが「妄想」であった。

つづく