My Stuff – 僕のレコーディング環境記⑭

 それから、当分の間、約6年、アルバムで言うとWhimsiesからPassingsまでCubasisを駆使し、曲作りを行った。機材として変わった、細かく言うとRealizationsの途中くらいからCubaseに移行した。
 CubaseはDAWアプリとしては僕にはもったいないほどのポテンシャルがあり、トラックを多用することぐらいしかできなかった。それでも、少し古いデスクトップやノートPCではさすがに動きが重たくなったため、音楽作成特化のPCを作り、その時にオーディオインターフェイスも思い切ってYAMAHAの01Xに変えた。
 その当時僕の中でやってみたかった事の一つに、「マウスでモニター上のミキサーを動かすのではなくて、実勢のミキサーを触って色々調節したい。」というのがあったからだ。 それを体現してくれそうだったのがYAMAHAの01Xだった。
 しかし、ことのほか、イメージ通りにいかなかったのであった。

つづく。