My Stuff – 僕のレコーディング環境記⑮
何故、色々と店員さんと相談しながら、自分の夢を実現すべく、切ない予算の中から思い切って購入に踏み切ったYAMAHAの01Xが僕に合わなかったかというと、僕の頭はかなりのデジタル脳だったということだ。
これは、どういうことかというと、基本的に耳で聞いて各トラックのボリュームやイコライジング、パンニングを調節するのであるが、僕の場合数字に重きを置いてしまっているのだ。 つまり、「もう少しボリュームを上げよう」と思ったとする。その時に適当にボリュームを上げていくのではなく、数値で上げようとしてしまうのだ。「あと0.2あげて」、とか「PANを左75にしよう」とか。
そうするとアナログ的に自由に操れるはずのスライダーを信用できなくなり、結局画面内のスライダー、というか数字をいじってたのだ。 これには大誤算だった。
つづく。